危険な提案−4−

*堂郁(恋人期間)

危険な提案−3−の続きです。
R15です。該当される方はご遠慮下さい。

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店を出て堂上に手を引かれるままに着いていくと細い脇道を入った所で景色が一変した。

ケバケバしいネオン、明らかに普通のビルやマンションではないピンクや赤の外壁、人通りはまばらだが全員がカップルのようだ。

ラブホ街ってこんななんだ。

ラブホテルが初めてなのだからラブホテル街も勿論初めてに決まってる。
その中でも白とダークブラウンの比較的落ち着いた外観の建物の前で堂上は足を止めた。

「ここでいいか」
「ははいっ」

あらかじめ調べてきているだろうに、それでも郁に確認をしてくれるのが嬉しい。

中に入ると広々としたロビーに外観と同じく白とダークブラウンを基調としたインテリアで、籐製のソファや観葉植物が置いてあり、南国リゾート風と言ったところだ。
奥には大きなパネルがあり、ライトのついている部分とついていない部分があり、ライトのついている所には部屋番号らしき数字と部屋の写真が表示されている。

「好きな部屋を選べ」

堂上に促されてパネルを見ると、部屋自体はだいたい似た感じだが写真の隅に何か書かれたシールが貼ってある。

「100インチTV!?すごーい!あ、こっちはジャグジーバスだって」

部屋によって設備が違うらしい。先程までの緊張でガチガチだったのも忘れ、つい声を上げてしまい堂上に苦笑される。

「こっちは両方付いてるぞ」
「えっじゃあそこがいいです」

思わずはしゃいでしまった恥ずかしさをごまかそうとして即答してからふと気付く。

「でもいい部屋って高いんじゃ」
「気にするな。一番高い部屋でもいつものホテルよりは下だ」
「えぇっいつもはそんなにしてたんですか」

堂上がしまったと言うようにバツの悪そうな顔をした。

「俺が勝手にやってる事だ、お前がさせてる訳じゃないんだから気にする必要はない」
「それはそうなんですけど……じゃあ今日はあたしが」
「アホウこんな所の金なんぞ余計払わせられるか!」
「でもいつも色々して貰うばっかりで」

「気にするなと言ってるだろうが……他の客と鉢合わせしたら気まずいからさっさと行くぞ」

郁の返事を待たずに、堂上はさっさとパネルのボタンを押し、郁の手を引いて奥のエレベーターへと向かった。

明らかにいつものホテルとは違う二人でいっぱいのエレベーター、部屋の行き先を示す矢印のライトに再び緊張が高まったが、部屋の中に入ると、かなり広く、ロビーと同じく籐製のインテリアで統一されており、一安心する。

と、後から入ってきた堂上が後ろから郁の体に手を回し、耳元で囁く。

「どうだ、なるべくキレイそうなホテルを探したつもりだが」
「す、すごくキレイでオシャレですね、部屋も広いし。」

照れ隠しのように大きな声で言い、そのままソファへ向かおうとするが、堂上にそのまま抱きすくめられ首筋に唇が這った。

「テレビ見ましょう、テレビ!せっかくなんだから」

するりと堂上の腕を抜け、ソファに座ってリモコンを操作する。
と、天井からスクリーンが降りてきてバラエティ番組が映った。

「わ、映画館みたーい。アクション映画とかやってないかな」

大画面だからさぞかし迫力があるだろうとザッピングし始めると、堂上が何故か慌ててリモコンを奪おうとする。

「待って下さい、確か今日は映画やってたはず……」

堂上の手をかわしつつ、いくつかチャンネルを回した所でいきなり大音量の喘ぎ声が耳に飛び込み、画面には絡み合う男女が映し出された。

何コレ……AV!?
固まった郁から堂上がリモコンを取り上げ始めのバラエティ番組に戻した。

「こういう所では大概アダルトチャンネルを流してるもんだ」
「そ、そうだったんですか……びっくりしましたー」

動揺がまるごと顔に出てしまっているらしく、堂上が苦笑しながらぽんぽんと頭を叩いてくれた。
その手はそのまま髪を撫で、頬に触れ、離れたかと思うと郁を強く抱き寄せた。

軽く唇を何度か合わせた後、下唇を吸われ舌が口内へ入ってくる。少しは自分も答えようと舌を絡めたが、口中を隅々まで攻められすぐに息が上がる。

先程まで背中に回されていた手はニットごしに胸の膨らみを這い、固くなりかけた先端を探し当てる。
下着と服の上からキュッと摘まれ、ピリピリとした刺激で体の奥が熱くなるのが分かる。

「や、待って……シャワー……」

スカートの中に伸びてきた手を押し止め、息も絶え絶えに抗議するが、後でいいとふとももを優しく撫でられる。

「ダメっ先に浴びなきゃ……」

力の入らない腕で精一杯押し返すと渋々と言った体で了承された。

「わかった。先に浴びてこい」
「はい……行ってきます……」

郁はソファから立ち上がると、覚束ない足取りで風呂に向かった。

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続きます
次回(ラスト)もR15指定です。該当年齢の方は閲覧をお控え下さい。